養老鉄道発 美濃本郷STATION
        



     最新ダイヤ改正 平成26年10月01日

当駅の出札・改札口では、美濃本郷駅にて集札されました“きっぷ”をご紹介しております。普段よく目にするきっぷから、時にはあまり見られないシロモノまで、お楽しみいただきます。ご紹介するきっぷは随時更新しておりますので、お見逃しのないようご注意下さい。


養老鉄道の歴史を示す貴重な切符 
 揖斐川電氣株式会社・養老鐵道乗車券


 歴史は遡ること100年前、1913年(大正2年)7月に初代養老鐵道が養老〜大垣〜池野間を蒸気鉄道として開業したのが養老線の始まり。その後、養老線は様々な変遷を経て多くの事業主の手によって運営されていく。その中の1つが揖斐川電氣鐵道。養老鉄道は揖斐川電氣(現在のイビデン)の手により早くも大正12年に電化され、電車が走るようになる。実に東海道本線の電化から30年以上も前の話だ。
今回は、この「揖斐川電氣鐵道」の文字の残った超・貴重な「養老線の生き証人」となる切符をご紹介しよう。


 
この切符は昭和5年4月20日に発行されたものとみられる。養老鉄道自体は大正5年にはすでに存在しているが、まだ養老鉄道時代であり、揖斐川電氣鐵道にはなっていないことから、この乗車券は昭和5年のものと推定される。
しかし、その後昭和3年に揖斐川電氣鐵道は養老電気鐵道へ、さらに昭和4年には伊勢電気鐵道へと編入されているため、この切符にダッチングで入れられた日付「5.4.20」にてすでに伊勢電気鐵道時代と、いうことになる。揖斐川電氣鐵道時代に大量に印刷された硬券をそのまま養老電気鐵道、伊勢電気鐵道時代に渡っても使用していたものなのか、今となっては確認のすべがない。
さらに、この切符、美濃本郷駅発行の「美濃本郷より東赤坂ゆき」となっており、美濃本郷駅に当時駅員がいて、乗車券類の発売業務を行っていた証でもある。今回、養老鉄道および美濃本郷STATIONの開業7周年記念に当たり、駅長が所蔵していた貴重な乗車券を公開するに至りました。開業から100年あまり、歴史ある養老線がいつまでも走り続けてくれることを切に願うばかりである。


ところできっぷなんてもらえるの?

結論から言いますと、「回収されるのが基本」です。きっぷは本来頂けるものではありません。ただ、記念にとお願いすればもらえることもあります。ただし当然、無効印が押されます。(左のように無効印のかわりに、巨大パンチ穴を開けてくれることもありますが…)
どちらにしても好意で頂ける場合がある、という位に考えておきましょう。決してもらえないからと言って横柄な態度をとったりするのは筋違いです。出来る範囲内で収集することが大切だと思いますよ。



ご意見やご感想、また公開きっぷのご要望等は当駅掲示板または当駅前郵便局よりどうぞ。

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