最新ダイヤ改正 令和5年12月19日



■ 電車動向 2023.12.01版 ■

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■ 養老鉄道 電車編成表 2018.12.24版 ■
 ■ 養老鉄道 電車編成表 2021.12.01版 ■ 
■ 養老鉄道 電車編成表 2023.12.01版 ■

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養老鉄道養老線で運用される3系列25両・10編成について紹介します。養老鉄道では開業時には自社の車輌を保有せず、近畿日本鉄道が所有する車輌をリースする形で運行されてきましたが、平成25年度末に養老鉄道が全車両を買い取り、旧近鉄車は養老鉄道所有となりました。この時点で旧近鉄車は33両13編成が在籍しましたが、平成31年からは約半数の車両が旧東急7700系への置き換えとなり、交代が進んでいます。

現在運用される旧近鉄車は平成4年から順次入線した600・610・620系の3系列で、それまでの釣り掛け旧型車を置き換えました。平成17年からは旧近鉄標準色のマルーン一色/リバイバルカラー化が進められ、平成20年7月にD01の入場により全車の塗色変更が完了した。また、平成21年9月にはラビットカーの残党であるD06がラビットカラーに復元、続いて平成26年1月1日からは1600系の流れをくむD04がセンロク塗装、後に京浜急行色(R5.8〜定期入場中)となって活躍しています。
平成31年から導入が始まった旧東急車は、元東急の7000系をVVVF化した7700系を養老線管理機構が導入したもので、旧近鉄車のうち約半数の6編成15両を置き換えました。
600系 10両  3連×2本  2連×2本
←揖斐・桑名        大垣→

     ク501 - サ551 - モ601

 D01   501 - 551 - 601
 D02   502 - 552 - 602

     ク501 - モ601
 D03   503 - 603(廃車)
 D04   504 - 604
 D06   506 - 606

       ラビットカラー編成
       センロクカラー編成
       マルーン1色編成
        京急カラー編成

元名古屋本線用の1650系・1950系と元南大阪線の6000系・6850系からなる形式である。
3連の編成は601Fと602Fの2本で、元名古屋線のモ1650+ク1750の間に元南大阪線のサ6150を挟んだ組成。中間車のサ551,552にはトイレが設置されていたが、現在は更新工事により撤去済み。このトイレは正月の伊勢神宮向け団体臨時列車での使用を考慮して設置されていたもので、通常は閉鎖されていて使用することはできなかった。
2連は2本在籍するが、604Fは元名古屋本線のモ1650+ク1950からの改造車、606Fは元南大阪線の増結車モ6850形、ラビットカーの生き残りであり、ク506は電送解除の上で方転し、モ606と組成した異端編成である。
なお、以前在籍した603F(C#603-503)は平成28年4月に、605F(元1614F)は平成13年に廃車欠番となっている。
D01編成 新B更新車  最後まで残った赤白ツートン色
601F (C#501-551-601)  旧車号( 1751-6152-1656)

養老鉄道開業を赤白ツートン塗色で迎えた唯一の3連編成であったが、平成年10月にマルーン一色化され全車の塗り替えが完了。名古屋本線からの転属に際して、モ601は空気バネ台車を新調し、はきかえて入線している。
平成28年8月に養老線で初のシングルアームパンタグラフに換装された。

平成20年10月新B更新出場

平成4年7月 養老線転属
■H27.2 ATS-P設置
■H28.8 シングルアームパンタ換装
■H28.9〜29.3東海じゃらん号
■R1.7〜11 HELLO KITTY号
■R3.1 新型運賃箱・ワンマン装備換装
■R3.3〜 大垣ケーブルテレビラッピング

D02編成 新B更新車  最後まで残ったWC設置編成  
602F (C#502-552-602)  旧車号( 1752-6153-1657)

601編成と同じ組成・同タイプの組成。D02編成は養老線入線直後、2ヶ月ほどの間、行先方向幕が準備工事中であったため、現存の新系列では唯一、系統板を使用していたエピソードを持つ。伊勢参詣団体臨時用のWCを552に最後まで残していた編成である。

平成23年12月新B更新出場

平成5年3月 養老線転属
■H26.10 ATS-P設置

■H30.10 シングルアームパンタ換装
■R5.8 前照灯・側灯LED化
D03編成
603F (C#503-603)  旧車号( 1951-1658)

600系のうち、3連組は1600系の後期型1650系を種車としているが、このD03編成はD04とともにクハは1900系の増結車ク1950型が種車となっており、元をただせば異形式車の組合せによる組成である。


平成5年11月 養老線転属
■H28.4 廃車

D04編成 新B更新車  センロク1600系リバイバル塗色→京浜急行塗色
604F (C#504-604)  旧車号( 1952-1659)

D03編成とともに元名古屋線1650+1950による2連車。
D01,D02,D03編成ではモ601の空気バネ台車を新調して入線したが、当初このD04編成は以前養老線に在籍した旧型車の台車が流用されていた。現在は空気バネ台車に取り換え済み。平成25年12月に五位堂にて新B更新を受けた際に旧1600系センロク塗装、令和元年9月出場の定期検査で京浜急行塗装となっていたが、令和5年11月の定期検査時にマルーンに復元されている。

平成25年12月新B更新出場

平成6年7月 養老線転属  
■H25.12 ATS-P設置

■R1.9 京浜急行カラーに塗色変更
■R5.11 前照灯・側灯LED化・マルーン塗色に復元

D06編成 新B更新車  ラビットカラーリバイバル塗色
606F (C#506-606)  旧車号( 6858-6857)

600系で最も興味深いのがこのD06。元南大阪線の名車、ラビットカーの増結車モ6850が種車である。モハ1両は電装解除の上で方転、背面連結で組成された異端編成。下交差型パンタ。平成21年9月に五位堂にて新B更新を受けた際にラビットカラーが復活している。平成22年5月9日に西大垣→下深谷間で美濃本郷STATION号として貸切運行。

平成21年9月新B更新出場

平成6年11月 養老線転属  
■H25.9 ATS-P設置
■H29.10 シングルアームパンタ換装
■R04.03 定期検査出場・〜4/5ラビットマーク貼付位置変則

610系 (廃車消滅形式)
←揖斐・桑名        大垣→

     ク511 - サ571 - モ611

 D11   511 - 571 - 611(廃車)

     ク511 - モ611
 D12   512 - 612(廃車)
 D13   513 - 613(廃車)
 D14   514 - 614(廃車)

       赤白ツートン編成
       マルーン1色編成

元名古屋線の1800系と元南大阪線のサ6109からなる形式であったが、全車令和元年度に廃車となり形式消滅している。
1本だけ在籍していた3連は611Fで、中間車は元南大阪線のサ6109を改造したサ571を挟んだ組成であった。中間のサ571は旧6900系グループの生き残りで、南大阪線時代に運転台撤去が行われ中間車化されており、大垣寄妻面は丸みが残り、側窓配置が変則で車内には座席がないなど、先頭車時代の面影を色濃く残していた。
 612F,613F,614Fはいずれも旧モ1800+ク1900形の2連であったが、614Fのみは種車(1804F)時代からの下枠交差パンタを搭載していた。また、軌道検測車「はかるくん」が養老線に入線した場合は狭軌検測台車に履き替えての検測を行っていたが、その際には原則613F,614Fのいずれかが牽引車となっていた。
なお、以前611F,612Fの増結車として在籍した元ラビットカーのク531,532の2両は、ひと足早く平成13年に廃車されている。
D11編成  511,611=塩浜タイプ 571=五位堂タイプ B更新車
611F (C#511-571-611)  旧車号( 1901-6109-1801)

当初は531+511+611の3連を組んでいたが、6850系改造のク531が老朽廃車になった平成13年にサ6109を種車としたサ571を組み込み3連となった。サ571は南大阪線の旧6900系の貴重な生き残りであった。

平成25年4月 シートモケット更新済
平成5年8月 養老線転属  サ571のみ平成13年9月入線
■H27.7 ATS-P設置
■H29.3 シングルアームパンタ換装・モ611台車換装
■R1.9 廃車
D12編成 塩浜タイプB更新車
612F (C#512-612)  旧車号( 1902-1802)

養老線転属当初はD11編成と同じく、増結用のク532を連結した3連を組成していたため、通常はク512の運転台が使用されることはなかったが、平成13年の編成組替によりク532を外して現在の2連組成となっていた。

平成28年2月 シートモケット更新済
平成5年3月 養老線転属
■H28.2 ATS-P設置
■H29.3.21〜養老改元1300年ラッピング・H29.12.23 ラッピング解除(マルーンへ)

■R1.7 廃車
D13編成 塩浜タイプB更新車
613F (C#513-613)  旧車号( 1903-1803)

養老線の車輌の多くは貫通扉についていた渡り板が撤去されていたが、D13編成のク513は「釣り板型の渡り板」が残されていた異端車。これははかるくん入線時の牽引指定編成であったため、連結対応がなされていたためである。

平成27年10月 シートモケット更新済
平成5年11月 養老線転属
■H27.10 ATS-P設置

■H28.11.13〜OKBラッピング・H30.3.31 ラッピング解除(東方で剥離・張替)
■H30.4.7〜大垣市制100年ラッピング(発車式・系統板は4/8〜)

■H31.4.10〜養老線全線開通100周年ラッピング
■R1.5 廃車
D14編成   塩浜タイプB更新車
614F (C#514-614)  旧車号( 1904-1804)

D13と同様「はかるくん」が養老線に入線した際の牽引指定編成で、検測時はク514の前部に検測車を連結して使用された。また、シングルアーム化までは種車1904F時代からの下交差型パンタを搭載し、同型式にあっては唯一の存在であった。養老線7700系導入時の置き換え編成の中で最も最後まで残った編成であった。

平成25年7月 シートモケット更新済

平成6年7月 養老線転属
■H25.7 ATS-P設置
■H29.8 シングルアームパンタ換装
■R1.11 廃車

620系 6両  3連×2本 
←揖斐・桑名        大垣→

     モ621 - サ561 - ク521

  D21  621 - 561 - 521
  D23  623 - 563 - 523(廃車)
  D24  624 - 564 - 524

     モ625 - サ561 - ク521
  D25  625 - 565 - 525(廃車)

       赤白ツートン編成
       マルーン1色編成

元南大阪線の6000系・6020系からなる形式である。
621F,623F,624Fは平成4年から行われた旧型車との置き換えに際して投入されたグループで、種車は6000系。入線に際して中間車のモハは電装解除しサ560となったが、パンタは存置されたためパンタ付のサハとなっている。南大阪線時代に4連を組んでいた編成の2両のサハは、前述の600系に編入させ、3連に統一した。また、当初は622Fも存在したが、平成16年に廃車され欠番になっている。(廃車補充なし)
625Fは、600系605Fとク531,532の廃車代替として平成13年に入線した編成。種車は6020系となり、養老線では唯一のラインデリア装備車である。同編成は南大阪線時代に五位堂検修車庫にて更新工事を施工しており、通常は旧塩浜タイプおよび新B更新車しか見られない養老線車輌の中にあって、旧五位堂タイプの更新車を同編成には見ることができる。
なお、以前在籍した623F(C#623-563-523)は平成31年1月に、625F(C#625-565-525)は平成30年10月に廃車欠番となっている。
D21編成 新B更新車
621F (C#621-561-521)  旧車号( 6011-6012-6106)

平成4年、それまでの421,431,441系等釣り掛け車を置き換えるべく養老線に投入された現系列の中で、最も養老線転属が早かった編成。入線当初は養老線初の冷房車や赤白ツートン色など注目された。

平成22年4月新B更新出場

平成4年6月 養老線転属
■H26.4 ATS-P設置

■H30.3 シングルアームパンタ換装
■R4.9 前照灯・側灯LED化

D23編成 新B更新車
623F (C#623-563-523)  旧車号( 6015-6016-6108)

平成4年からの第1期投入の編成の中では、最も遅く転属してきた編成。車号の遅いD24編成の方が半年ほど早く入線している。平成17年から始まった、マルーン1色リバイバルカラー化の先陣を切った第1編成。

平成21年3月新B更新出場

平成5年12月 養老線転属
■H26.7 ATS-P設置

■H28.12 シングルアームパンタ換装
■H31.1 廃車
D24編成 新B更新車
624F (C#624-564-524)  旧車号( 6017-6018-6114)

南大阪線在籍時より3連を組んでいた編成で、そのまま編成替えもなく養老線へ転属してきた編成。620系は養老線内でのMc連結の向きが従来と逆になり、揖斐・桑名方に電動車が組成されるのが特徴である。

平成22年8月新B更新出場

平成5年6月 養老線転属
■H28.3 ATS-P設置
■H30.7 シングルアームパンタ換装
■R4.12 前照灯・側灯LED化

■R5.7〜 シナモトレインラッピング
D25編成  五位堂タイプB更新車
625F (C#625-565-525)  旧車号( 6129-6038-6037)

平成13年に605Fとク531,532の置き換えで入線した編成。種車が6020系となり出力も若干異なるため細かくは625系とも呼ばれる。養老線唯一のラインデリア車で、肩の上がった梁の高い車体が特徴である。

平成27年1月 シートモケット更新済

平成13年7月 養老線転属
■H27.1 ATS-P設置
■H30.10 廃車

7700系 15両  3連×3本 2連×3本 
←揖斐・桑名           大垣→

      モ7900 - ク7700

  TQ01 7901 - 7701
  TQ05 7905 - 7705
  TQ06 7906 - 7706

     モ7900 - モ7800 - ク7700
  TQ03 7903 - 7803 - 7903
  TQ12 7912 - 7812 - 7912
  TQ14 7914 - 7814 - 7914

     赤帯編成 赤歌舞伎編成
     緑帯編成 緑歌舞伎編成

元東急池上線・多摩川線の7700系からなる形式である。
旧近鉄車の置き換えを目的として、平成30年9月〜12月に計6編成15両が移籍(別に部品取りと思われる中間車が1両)し、準備整備・入線した。元々は東急7000系をVVVF化改造された形式の7700系を再改造した形式で、養老鉄道では30年間の使用を見込んでいる。

塗装は東急時代を踏襲するステンレス地に赤帯、歌舞伎塗装に加えて、養老鉄道のイメージカラーである緑帯、緑歌舞伎も登場した。平成31年4月27日よりTQ03、TQ12編成が営業運転を開始、その後はTQ06,TQ05,TQ14,TQ01の順で他の編成も備され導入された。
TQ01編成
7901F (C#7901-7701)  
旧車号( 7901-7801-7701/7045-7114-7064)


7700系のトップナンバーだが7000系としては最終ロットに当たる編成。
平成30年12月17日に移籍最後の陸送として西大垣へ搬入、留置。養老鉄道への転籍組でももっとも遅い改造となり、同編成の竣工により7700系の導入が完了した。

■赤帯
平成30年12月17日 陸送(西大垣着)
令和-2年-2月 養老線転属
令和-2年-2月14日 運用開始
■7801は廃車(転籍せず)

■R03.03 定期検査出場・近鉄仕様
TQ03編成
7903F (C#7903-7803-7703)  
旧車号( 7903-7803-7703/7023-7112-7024)


7700系の移籍編成のうち、最も早く整備されて平成31年1月に西大垣へ回送された編成。
2番目に陸送、塩浜には最初に搬入され、導入初編成として各種試験等を実施。

■赤帯
平成30年09月17日 陸送(塩浜着)
平成31年01月 養老線転属

平成31年4月27日 運用開始
■R02.03 定期検査出場・近鉄仕様
■R4.6〜11 HELLO KITTY号
■R12〜 側面赤帯追加(HELLO KITTYの一部を存置)

TQ05編成
7905F (C#7905-7705)  
旧車号( 7905-7805-7705/7043-7156-7044)


5番目に移籍・陸送され、西大垣に留置ののち塩浜へ。
2両編成として転籍、中間車は東急で廃車。出場に際してはクーラー・台車もグレーに塗られた、いわゆる近鉄仕様で出場した点が他の編成の改造との相違点。養老鉄道では緑帯2連の第2編成となった。

■緑帯
平成30年12月01日 陸送(西大垣着)、3月26日西大垣から塩浜へ回送
令和元年11月 養老線転属
令和元年11月07日 運用開始
■7805は廃車(転籍せず)
■近鉄仕様で運用開始
■R5.3 前照灯・側灯LED化
TQ06編成
7906F (C#7906-7706)  
旧車号( 7906-7806-7706/7041-7168-7042)


4番目に移籍・陸送され、西大垣に留置ののち塩浜へ。
3両編成として転籍したが、中間車のサ7806は編成を外され西大垣に留置。
サ7806は部品取り用と思われる。養老鉄道では初の緑帯2連として運用を開始した。

■緑帯
平成30年11月15日 陸送(西大垣着)、2月18日西大垣から塩浜へ回送
令和元年7月 養老線転属
令和元年7月15日 運用開始
■7806は編成から外れる(組成せず)

■R03.08 定期検査出場・近鉄仕様
TQ12編成
7912F (C#7912-7812-7712)  
旧車号( 7912-7812-7712/7059-7150-7060)


3番目に移籍・陸送され、現在塩浜で整備後3月26日に西大垣へ。
東急時代に歌舞伎編成として整備、中間車に側面行先表示機を備える。
整備第2編成として転属、営業初列車(1152列車)に充当。

■緑歌舞伎塗装
平成30年11月05日 陸送(塩浜着)
平成31年03月 養老線転属
平成31年4月27日 運用開始

■R02.11 定期検査出場・近鉄仕様
TQ14編成
7914F (C#7914-7814-7714)  
旧車号(7914-7814-7714/7027-7120-7062)


最初に陸送されたトップ輸送、現在西大垣で留置中。
東急時代に歌舞伎編成として整備、中間車に側面行先表示機を備える。

■赤歌舞伎塗装
平成30年09月01日 陸送(西大垣着)
令和元年12月 養老線転属
令和元年-1月15日 運用開始

■R03.11 定期検査出場・近鉄仕様
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